2012年12月19日 | 所得税
所得税の計算は、所得を10種類に区分、そして、それぞれの所得の担税力を勘案し、一部複雑な規定もありますが、原則(利子所得を除く)、収入金額からその収入を得るために支出した経費を差引いて所得の金額(儲け)を計算、それに税率、最高でも40%を乗じて所得税の税額を求めます。 したがって、基本的には「儲けを上回る税金」などはあり得ません。しかし、珍事なのか想定外なのか現実に起きた事件があります。事件の内容はこうです(新聞等の報道による)。 ハズレ馬券の購入代金も経費か...
2012年12月11日 | 法人税
渡切交際費とは何か 渡切交際費は、金銭を社員・役員に渡して交際費として使うが、その清算をしないという形状のものです。 通常、会社が社員や役員に機密費、接待費、交際費、旅費等の名義で金銭を支給した場合、領収書などを添付して精算が行われ、その費用が会社の業務に必要な接待費や交際費であれば交際費等として処理されることとなりますが、渡切交際費は金額の精算をせず、任意に処分できるものですから、その金額については給与の性質を有していると考えられ、交際費等としては取扱わないということになっています。 渡切交際費=給与?...
2012年12月3日 | 法人税
大口・悪質・不正計算想定法人 11月8日、国税庁が平成23事務年度(7月~6月)の法人税・法人消費税・源泉所得税の調査実績を発表しました。 この年度においては、大口・悪質な不正計算が想定される法人など調査必要度が高い法人12万9千件(前年対比103.1%)について実地調査を実施したようです。この期に調査された法人は「大口・悪質な不正計算が想定される」と見られていた法人です。心当たりがあるでしょうか。 具体的な重点項目とされた4項目法人 具体的な調査対象選択の基準として、 ①稼動無申告法人 ②海外取引法人 ③無所得申告法人...
2012年11月30日 | 法人税
経過利子と法人税 公社債の売買が行われた時、経過利子が発生します。法人税では、経過利子の支払いは元本と区別して次の受取利息の未収分として仮処理します。 債券購入時 有価証券 2000 現金 2048 経過利息 48 利息受取時 現金 80 受取利息 40 仮払税金 8 経過利息 48 租税公課 12 雑収入 12 債券譲渡時 現金 2040 有価証券 2000 経過利息 40 経過利子と消費税...
2012年11月30日 | 相続・贈与税
税務署は6月が年度末 税務署は、7月1日付けの辞令で人事異動です。すなわち、税務署の年度末は6月で、行政事績は7月~6月を集計期間としています。これを事務年度と言っています。...