景気が良くなるどころか、年を越せるかどうかわからないという話しを最近耳にします。
となると、当面の運転資金が必要になってくることでしょう。
普段から何も準備せず、数字にも無関心で、税金も払わず、行き当たりばったりではいざというときに銀行が相手にしてくれません。
また、銀行に融資を申込みに行くと、決算から3ヶ月以上を経過している場合には試算表を見せてくださいと言われます。
それでは、銀行は試算表のどこを見ているのでしょうか?
銀行は、数ある指標の中でも特に
- 安全性
- 収益性
- 返済能力
について試算表から分析します。
次のとおりです。
- 安全性・・・自己資本比率=純資産÷総資産(貸借対照表の資産,もしくは負債+純資産)
貸借対照表 | |
---|---|
資産 100 | 負債(他人資本) 50 |
純資産(自己資本) 50 |
自己資本比率=50÷100=50%(高ければ高いほどよい)
この例ですと、総資本(他人資本+自己資本)の50%を自分のお金で回していると言うことであり資金繰りも楽でしょう。
この比率はお金の調達方法が健全であるかどうかを見る指標で、業種などが違う会社同士でも同じ土俵で比較できる指標です。
改善法
- 増資する。
- 毎期経常的に利益を出す。
- 不要な資産とそれに対応する負債(借金)を処分する。
この他にも銀行が見る指標はありますが、一番見るのはこの自己資本比率ですね。
経営者の皆さんも是非一度ご自分の会社の自己資本率を計算してみてください!!
担当 日野