法人税の税額控除は?
税額控除とは計算した法人税額から直接その税額控除の額を差し引くことです。すなわち、その税額控除の金額分だけ税金が少なくなることになります。
所得税額控除
税額控除にはいくつもの種類がありますが、ほとんど全ての会社に関係のあるものとして、所得税額控除があります。
ほとんどの方は所得税は個人にかかる税金と思っていませんか?
会社が受け取る預金利息や配当金については、所得税が差し引かれて通帳等に入金されています。この差し引かれた所得税は、会社が法人税の申告をする際に差し引くことができます。これを所得税額控除といいます。
外国税額控除
海外に支店がある会社では、その国で所得に対して税金を課されていることがあります。
海外支店の所得については、日本でも法人税を課されますので、同じ所得について2重に税金を納めることになります。
これを解消するために、外国で納めた税金額を、日本の法人税の金額から差し引くことができる制度があります。
これを外国税額控除といいます。
その他にも色々な税額控除があります
例えば、試験研究費の額が増加した場合の法人税額の特別控除などが多くの会社で利用されています。政策減税としての税額控除がいくつも用意されていますので、節税のためには是非利用したいものです。
担当 丸山