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地宝人の『地域再生大賞』に期待地方新聞46社+共同通信社の取組

2012年3月8日 | コラム

3月18日より、観光庁などの主導で「東北観光博覧会」が行われるといいますが、どうも盛り上がりに欠けます。それより、全国46地方新聞社と共同通信社が合同で昨年から始めた『地域再生大賞』の方が、しっかり地に足を付けた取り組みとして注目されます。
識者や専門家らで「地域再生」をテーマに地方問題を話し合う「地・宝・人(ち・ほう・じん)ネット」も始めています。
 

今年1月に行われた表彰では広島の団体「ブルーリバー」に再生大賞(副賞100万円)、準大賞(同30万円)は「定禅寺ストリートジャズフェスティバル実行委員会」(宮城)と「大宮産業」(高知)が選ばれました。
ブルーリバーは住民出資の有限会社です。割安の賃貸住宅を子育て世帯に提供し住民を増やすなど、企業や自治体にできないきめ細かなコミュニティ維持の手法が評価されました。
 

「定禅寺」は市民ボランティア中心にユニークな音楽祭を育てました。大宮産業は、山あいの地で、住民が日用品販売に取り組む努力が支持されました。
この「地方再生大賞」は東日本大震災からの復興や地域文化の継承、生態系の保全などテーマが明確です。
いずれも審査対象の着眼点を地元密着と生活者に置いています。
住民の安定があってこそ地域全体にマーケティング発想が生まれるとの考えからだ。それに比べ「東北観光博」は消化不良で終わる恐れがあるんでしょ。
特別賞にはボランティア支援団体「遠野ふれあいネット」(岩手)が選ばれました。

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