近年、終身雇用という形は絶対的ではなくなり、転職するのが特別ではない時代になってきています。平成19年中に会社を退職、転職された方も少なくないと思います。
日本では制度上、自分で所得を申告して、自分で納める、申告納税制度がとられていますが、会社に勤めている方については、会社自体が源泉徴収を行い、年末調整で徴収された税額について過不足を計算し、申告するため、所得(収入)が会社からの給料のみという方については特に計算等する必要はありません。
また、途中で退職した後別の会社に就職し、年末まで勤務している方については、前職の源泉徴収票(会社は発行する義務があります)さえあれば、年末調整の対象になり、自分で申告を行う必要はありません。
ただし、途中で退職され、年末の時点で就職されていない方については、年末調整は行われません。つまり、退職までの源泉徴収されている所得税については、確定申告をしない限り計算上払いすぎであったとしても、戻ってくる事はありません。
該当する方については、国民年金や保険料の証明書など、所得から控除される対象になる書類を用意しておくことが、申告の際必要になってきます。
また、団塊の世代の方が退職される時期になっていますので、すでに年金をもらっている方についても、2カ所から所得があるという事で確定申告をする必要、あるいはした方がよいケース等ありますので、よく確認されてはいかがでしょうか。
担当 豊泉